シナジ。
8年くらい前だろうか。
今では我が社の執行役員、
竹山幸太郎こと、竹。
まだ矢口渡の小さな事務所で、
ミッキー、土田さん、そして当時新人だった竹と4人でやっていた頃。
あの頃の俺は、毎日ラーメンを食っていた。
起きてラーメン、昼もラーメン、〆でラーメン。
毎晩飲み歩き、朝まで飲むことも多かった。
みんなに一旦事務所の外へ避難してもらい、
朝イチから事務所のトイレでフルリバース。
そんな時代。
ある朝、竹に電話した。
「今から迎え来て。」
「二郎行こう。」
向かったのは品川。
当然、前日の酒が残っている。
でも腹だけは減っていた。
道中で俺は言った。
「今日は大豚ダブル全マシマシでいく。」
焦る竹。
根拠のない自信を見せる俺。
これが完全に間違いだった。
当時の写真は残っていないが、
シナジの全マシマシは直系の中でも有名な破壊力。
着丼。
終わった。
絶対食えない。
店員さん。
「はいどうぞー、残さないでくださいねー。」
アブラのかかった野菜を一口。
…即座に体が拒否反応を示した。
連日の飲みで胃はボロボロ。
もやしを一本ずつ処理する俺。
隣では汗だくで、
真剣な顔で丼と向き合う竹。
そして2分後。
俺は、その瞬間を逃さなかった。
店員さん2人が、同時に背を向けた。
――今だ。
もやしを少し食っただけの丼をカウンターに置き、
店を飛び出して逃亡。
30分後くらいだっただろうか。
竹が車に戻ってきた。
「ごめん!無理だった!」
「食えた?」
すると竹。
「完食しました。」
ここまでは思い出。
そして今回。
久々のシナジ。
「そうだそうだ、ここだ。」
懐かしい。
18:05。満席。
外は15人待ち。
しかもその後もどんどん列が伸びる。
危なかった。
あと20分遅かったら、
多分1時間コースだった。
意外と回転は早く、すんなり入店。
小ラーメンですら茹で前300g。
今回選んだのは、
小ブタ+味玉。
そして食券を置いた瞬間、
言ってしまった。
「少なめでお願いします。」
脳内で聞こえる。
“ビビってんの?”
店員さんは優しく、
「少なめねー。」
と、俺のチキンハートを受け止めてくれた。
コール。
「ニンニク、野菜マシ、アブラ、カラメ。」
そして着丼。
大正解。
少なめとは思えないボリューム。
めちゃくちゃ美味そう。
まずビジュアルが完璧すぎる。
煮玉子は、直系では珍しいカチカチハードボイルド。
ぷるぷるのもやしの上で踊る背脂。
いざ実食。
若干クタ気味のギッシュなもやし。
そこにカエシとアブラの甘み。
めちゃくちゃ好み。
うますぎる。
早々にブタをスープの底へ沈める。
最後に一番美味いものを食べたい。
貧乏性である。
でも沈めたブタはスープを吸い、
さらに美味くなる。
これがまた最高。
もやしを崩し、麺が見えてきたところで天地返し。
ここでスープを一口。
微乳化。キリッとした醤油感。甘辛。
カラメにしたせいか、後半は塩味が強くなる。
麺は平打ち。若干細めな印象。
スープとの相性は抜群。
小ブタのブタは2枚。
味付けも絶妙。
中盤、一味投入。これがやめられない。
気づけば完食。
スープ飲まないつもりだったのに、
かなり飲んでしまった。
直系は別格。
マジで美味かった。
次はどこ行こうかなぁ……












