北品川。
中に入ると、空気は意外と柔らかい。
女性客も多い。
テーブル席には女の子4人。
もう一つのテーブルには、お母さんと2人の子供たち。
いわゆる“ガチ二郎”の張り詰めた空気はない。
どこか日常に溶け込んでいる。
メニューも豊富で、食券機。
この時点で入りやすい。
メニューを見ると、焼きラーメンなんてものもある。
さらにカレーライス豚一本2100円というインパクトある一品も。
豚一本はラーメンにもトッピング可能で、
そのサイズはなんと600g。
振り切った遊び心も、この店の魅力。
店員さんの接客も丁寧で、雰囲気がいい。
頼んだのはラーメン中。
ニンニク、野菜マシマシ、アブラ少なめ+生卵。
アブラ少なめは、
連日の飲みで弱った胃腸を労わる気持ちから。
ヘルシーの極みである。
野菜マシマシ、アブラ少なめを頼む時点で、
今日はぶちかます日ではない。
さっぱりとすすりたい日。
注文を見て察してくれているのだろう。
このバランス、完璧だ。
着丼。
山になった野菜の下に、スープと麺と豚。
野菜をかき分け、まずスープを一口。
うまい。
スープは絶妙。
醤油のキレが立ちながら、奥にしっかり豚の旨みがある。
油で押す感じではなく、出汁でじわっと持ってくるタイプ。
そこに油の主張はない。
なぜなら、油少なめとは油がないに等しい。
飲み進めても重くならず、むしろもう一口いきたくなる。
油のパンチはむしろいらなかった。
こういう“飲める一杯”を欲していた、まさにドンピシャ。
見た目に反して重すぎない。
ちゃんとバランスで食わせてくる。
野菜はクタ寄り。
モヤシだけじゃなく、キャベツも入ってる。
麺はやや柔らかめのストレート。
強すぎないコシで、スープとの一体感がある。
明日からも頑張れよ、と言われているような優しさ。
ここでチャーシュー。
これもまたいい。
野菜マシマシに生卵、アブラ少なめ。
完全にヘルシー路線。
それを察してくれているのだろうか。
脂身の少ない部分。
ほぼ赤身と言っていい。
これが嬉しい。
ホロっと崩れる柔らかさで、
重さを感じさせない仕上がり。
ちゃんと全体のバランスに合わせてくる。
そして生卵。
ここに卓上のカエシを少し。
麺をディップ。
これは外せない。
一気にコクが増して、また違う顔になる。
中盤、唐辛子。
一部にだけかける。
混ぜない。
そのままの味を壊さないため。
…のはずが。
ぶっかけた唐辛子を、全部一口でいく。
刺激を避けていたはずなのに、
結局、本能には逆らえない。
最後まで変化を楽しむ。
気づけば完食。
ここもまた、絶対また来る。
出汁がうまいって、最強。














