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創業54年、半世紀を超えて愛されるお好み焼き屋さん。

シャルムお好み焼き店。

広島県安芸高田市。

現場の近くで、何を食べようか考える。

正直、何もない。

そんな中、マルが調べて見つけた一軒の店。

「お好み焼き」と小さく書いてあるが、看板もない。

入るかどうか、少し迷う。

マルが「この先に台湾料理屋ある」と言うので、一度は素通り。

でも、なぜか引っかかる。

「いや、さっきの店に戻ろう」

半信半疑で入った。

結論——最高だった。

常連さんが3人で食べているのを、後ろから眺めながら待つ。

いい空気が流れている。

そして自分たちの番。

前日の夜、そば入りのお好み焼きを食べていたので、

今日は“うどん入り”でいこうと決める。

お好み焼き(うどん・肉玉入り)を1人1枚。

700円。

欲張りな自分は、うどんダブルにしようとしたが、

冷静なマルに、

「いや社長、ここはシングルでは」

と止められる。

結果、正解。

しっかりとしたボリュームで、

シングルで十分満足できる一枚だった。

とはいえ、焼きそば好きとしては我慢できず、

焼きそばも追加して3人でシェア。

500円。

ネギを焼きそばにのせたい常連さんがいるらしく、

ネギをサービスしてくれた。

メニューはシンプルで、昔ながらの価格帯。

こういうお店が今も残っていることが、なんだか嬉しい。

かわいいお母さんが、ゆっくり丁寧に焼いていく。

それを見ながらビール。

この時間が、何よりのごちそうだった。

会話も弾み、ふとした話に。

ロビンが、なんとこの店で2人目の外国人客らしい。

そして、1人目も同じドイツ人。

その人の写真を見せてくれた。

スポーツバイクで来たらしい。

さらに、その翌日の話。

一緒のタイミングで食べていた日本人の方が店に戻ってきて、

5000円を置いていったという。

「今度、外国人が来たらこれで食べさせてあげて」

だから、ロビンの700円はいらないと。

なんとも言えない、あたたかい話。

その空気の中で食べたお好み焼きと焼きそばは、

これまでで一番美味しく感じた。

店内を見渡すと、ユーチューバーの取材も来ているらしく、

サインや写真が壁に貼ってある。

でも、それ以上に心に残るのは、

このお店の空気や、お母さんの人柄、

そしてそこに集まる人たちのやさしさだった。

きっと、こういう積み重ねが、

54年という時間を作ってきたんだと思う。

結局、食事って

何を食べるかじゃない。

誰と、どんな時間を過ごすか。

広島に来るたびに、また寄りたいと思えるお店に出会えた。

完食。

しっかり満たされた。

広島が大好きになった。

腹いっぱいで店を出るとき、

さっきの話を思い出す。

「お母さん、5000円置いていくから、

次に外国人が来たらこれで食べさせてあげてください」

そう伝えると、

お母さんはかなり遠慮していて、

「いいです、いいです」

と何度も言っていた。

それでも受け取ってもらい、

そのまま店を出ようとした時、

ふと、来店日記のことを思い出す。

待っている間に書いた一言。

「これから食べます!楽しみです!」

帰るとき、お母さんに

「書いてくれた?」と聞かれて、

「書きました」と答えた。

それを見たお母さんが、

「今村さんね」

と、優しく笑ってくれた。

そのあとに続いた一言。

「またきてね」

その言葉が、心に残った。

広島県安芸高田市で、

たまたま見つけたお好み焼き屋。

あたたかい時間だった。

「お母さん、また来るね」