ブログ

サムットソンクラームにある有名な線路市場。列車が近づくと、屋台の人たちは一斉にテントをたたみ、商品を引っ込めます。通過した瞬間、また何事もなかったように営業再開。

線路の上に市場がある理由

メークロン市場は、もともと100年以上前から地元の人々が集まる青果市場でした。

ところが、その後に**メークロン線(Maeklong Railway)**が建設され、市場のど真ん中を線路が通ることになったのです。

普通なら市場を移転するところですが、地元の人々にとってここは生活の中心。

「列車は1日に数本しか通らないし、動かすのは大変だ」ということで、そのまま線路の上で商売を続けることを選びました。

結果として、列車が来るたびに商品を片付け、通過後にすぐ再開するという、世界でも珍しい市場のスタイルが生まれたのです。

この柔軟さと逞しさこそ、タイらしい“マイペンライ精神(気にしない)”の象徴とも言えます。